JavaTM 2 Platform
Standard Ed. 5.0

java.util.logging
クラス Level

java.lang.Object
  上位を拡張 java.util.logging.Level
すべての実装されたインタフェース:
Serializable

public class Level
extends Object
implements Serializable

Level クラスは、ログ出力の制御に使用される標準ログレベルのセットを定義します。ログ Level オブジェクトは順序付けられるとともに、順序付けられた整数型によって指定されます。指定されたレベルでのロギングを有効にすると、より高いすべてのレベルでのロギングも有効になります。

通常、クライアントは Level.SEVERE など定義済みの Level 定数を使用する必要があります。

レベルは降順で次のとおりです。

これら以外に、ロギングをオフするために使用されるレベル OFF、およびすべてのメッセージのロギングを有効にするために使用されるレベル ALL があります。

Sun 以外が、Level をサブクラス化することによりログレベルを追加定義することが可能です。このような場合、サブクラスは一意の整数値レベルを選択し、適切な readResolve メソッドを定義することにより、直列化を通して Object が一意のプロパティを保持できるように注意する必要があります。

導入されたバージョン:
1.4
関連項目:
直列化された形式

フィールドの概要
static Level ALL
          ALL は、すべてのメッセージのログをとることを示します。
static Level CONFIG
          CONFIG は静的な構成メッセージのメッセージレベルです。
static Level FINE
          FINE はトレース情報を提供するメッセージレベルです。
static Level FINER
          FINER はかなり詳細なトレースメッセージを示します。
static Level FINEST
          FINEST は、きわめて詳細なトレースメッセージを示します。
static Level INFO
          INFO はメッセージを情報として提供するメッセージレベルです。
static Level OFF
          OFF は、ログをオフにするために使用可能な特殊レベルです。
static Level SEVERE
          SEVERE は重大な障害を示すメッセージレベルです。
static Level WARNING
          WARNING は潜在的な問題を示すメッセージレベルです。
 
コンストラクタの概要
protected Level(String name, int value)
          指定された整数値で名前付き Level を作成します。
protected Level(String name, int value, String resourceBundleName)
          指定された整数値と指定された地域対応リソース名で名前付き Level を作成します。
 
メソッドの概要
 boolean equals(Object ox)
          2 つのオブジェクトの値が等しいかどうかを比較します。
 String getLocalizedName()
          現在のデフォルトロケールに対して、Level の地域化文字列名を返します。
 String getName()
          Level の地域対応されていない文字列名を返します。
 String getResourceBundleName()
          レベルの地域対応リソースバンドル名、または地域対応バンドルが定義されていない場合は null を返します。
 int hashCode()
          ハッシュコードを生成します。
 int intValue()
          このレベルの整数値を取得します。
static Level parse(String name)
          レベル名の文字列を Level に構文解析します。
 String toString()
          オブジェクトの文字列表現を返します。
 
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド
clone, finalize, getClass, notify, notifyAll, wait, wait, wait
 

フィールドの詳細

OFF

public static final Level OFF
OFF は、ログをオフにするために使用可能な特殊レベルです。このレベルは、Integer.MAX_VALUE に初期化されます。


SEVERE

public static final Level SEVERE
SEVERE は重大な障害を示すメッセージレベルです。

一般的に、SEVERE メッセージは、正常なプログラムの実行を妨げる、かなり重要なイベントを説明します。このメッセージは、エンドユーザとシステム管理者にとってわかりやすいものでなければいけません。このレベルは、1000 に初期化されます。


WARNING

public static final Level WARNING
WARNING は潜在的な問題を示すメッセージレベルです。

一般的に WARNING メッセージでは、エンドユーザまたはシステム管理者が関心を持つ、または潜在的な問題を示すイベントを説明します。このレベルは 900 に初期化されます。


INFO

public static final Level INFO
INFO はメッセージを情報として提供するメッセージレベルです。

通常、INFO メッセージは、コンソールまたはコンソールに相当するものに書き込まれます。したがって、INFO レベルは、エンドユーザとシステム管理者が理解できる適度に重要なメッセージにのみ使用しなければいけません。このレベルは 800 に初期化されます。


CONFIG

public static final Level CONFIG
CONFIG は静的な構成メッセージのメッセージレベルです。

CONFIG メッセージは、さまざまな静的構成情報を提供し、特定の構成に関連するデバッグ問題に役立つことを意図しています。たとえば、CONFIG メッセージには CPU の型、グラフィックスの深度、GUI の Look & Feel などが含まれます。このレベルは 700 に初期化されます。


FINE

public static final Level FINE
FINE はトレース情報を提供するメッセージレベルです。

FINE、FINER、および FINEST は、比較的詳細なトレースのために使用されます。3 つのレベルの正確な意味はサブシステムによって異なりますが、一般的には FINEST はもっとも多量の詳細出力に使用され、FINER は若干少ない詳細出力に使用され、FINE はもっとも少量でもっとも重要なメッセージに使用されます。

一般的に、FINE レベルは、特定のサブシステムに特別な関心を持たない開発者にとって広く興味のある情報のために使用されます。

FINE メッセージは復旧可能な小さな障害などのメッセージを含む場合があります。また、パフォーマンスの潜在的な不具合を示す問題は FINE としてログをとるだけの価値があります。このレベルは 500 に初期化されます。


FINER

public static final Level FINER
FINER はかなり詳細なトレースメッセージを示します。デフォルトで、例外の入力、戻り、スローなどのログ呼び出しはこのレベルでトレースされます。このレベルは 400 に初期化されます。


FINEST

public static final Level FINEST
FINEST は、きわめて詳細なトレースメッセージを示します。このレベルは 300 に初期化されます。


ALL

public static final Level ALL
ALL は、すべてのメッセージのログをとることを示します。このレベルは Integer.MIN_VALUE に初期化されます。

コンストラクタの詳細

Level

protected Level(String name,
                int value)
指定された整数値で名前付き Level を作成します。

このコンストラクタはサブクラス化できるように「protect」になっています。一般的に、ログのクライアントは SEVERE または FINEST などの定数 Level オブジェクトのいずれかを使用する必要があります。ただし、クライアントが新しいログレベルを追加する必要がある場合は、Level をサブクラス化して新しい定数を定義することができます。

パラメータ:
name - Level の名前。たとえば「SEVERE」
value - レベルの整数値
例外:
NullPointerException - 名前が null の場合

Level

protected Level(String name,
                int value,
                String resourceBundleName)
指定された整数値と指定された地域対応リソース名で名前付き Level を作成します。

パラメータ:
name - Level の名前。たとえば「SEVERE」
value - レベルの整数値
resourceBundleName - 指定された名前の地域対応に使われるリソースバンドル名。resourceBundleName が null または空の文字列の場合、これは無視される
例外:
NullPointerException - 名前が null の場合
メソッドの詳細

getResourceBundleName

public String getResourceBundleName()
レベルの地域対応リソースバンドル名、または地域対応バンドルが定義されていない場合は null を返します。

戻り値:
地域対応のリソースバンドル名

getName

public String getName()
Level の地域対応されていない文字列名を返します。

戻り値:
地域対応されていない名前

getLocalizedName

public String getLocalizedName()
現在のデフォルトロケールに対して、Level の地域化文字列名を返します。

地域対応情報が使用できない場合、地域対応されていない名前が返されます。

戻り値:
地域対応された名前

toString

public final String toString()
クラス Object の記述:
オブジェクトの文字列表現を返します。通常、toString メソッドはこのオブジェクトを「テキストで表現する」文字列を返します。この結果は、人間が読める簡潔で有益な情報であるべきです。すべてのサブクラスで、このメソッドをオーバーライドすることをお勧めします。

Object クラスの toString メソッドは、オブジェクトの派生元のクラス名、アットマーク (@)、およびオブジェクトのハッシュコードの符号なし 16 進表現から構成される文字列を返します。つまり、このメソッドは次の値と等しい文字列を返します。


 getClass().getName() + '@' + Integer.toHexString(hashCode())
 

オーバーライド:
クラス Object 内の toString
戻り値:
Level の地域対応されていない名前。たとえば「INFO」

intValue

public final int intValue()
このレベルの整数値を取得します。この整数値は Level オブジェクト間の順序付けの効率的な比較に使用されます。

戻り値:
このレベルの整数値

parse

public static Level parse(String name)
                   throws IllegalArgumentException
レベル名の文字列を Level に構文解析します。

引数文字列はレベル名または整数値のいずれかで構成されます。

次に例を示します。

パラメータ:
name - 構文解析される文字列
戻り値:
構文解析された値。既知の名前 (例、700) に対応する整数を渡すと、関連付けられた名前 (例、CONFIG) が返される。対応しない整数 (例、1) を渡すと、その値に初期化された新規レベル名が返される
例外:
NullPointerException - 名前が null の場合
IllegalArgumentException - 値が有効でない場合。有効な値は、Integer.MIN_VALUEInteger.MAX_VALUE の整数値、および既知のレベル名すべて。既知の名前は、このクラスにより定義されたレベル (FINEFINERFINEST)、このクラスによって適切なパッケージアクセスで作成されたレベル、またはサブクラスによって定義あるいは作成された新規レベルである

equals

public boolean equals(Object ox)
2 つのオブジェクトの値が等しいかどうかを比較します。

オーバーライド:
クラス Object 内の equals
パラメータ:
ox - 比較対象の参照オブジェクト
戻り値:
2 つのオブジェクトが同じレベルの値を持つ場合にのみ true
関連項目:
Object.hashCode(), Hashtable

hashCode

public int hashCode()
ハッシュコードを生成します。

オーバーライド:
クラス Object 内の hashCode
戻り値:
レベルの値に基づくハッシュコード
関連項目:
Object.equals(java.lang.Object), Hashtable

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バグの報告と機能のリクエスト
さらに詳しい API リファレンスおよび開発者ドキュメントについては、Java 2 SDK SE 開発者用ドキュメントを参照してください。開発者向けの詳細な解説、概念の概要、用語の定義、バグの回避策、およびコード実例が含まれています。

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