JavaTM 2 Platform
Standard Ed. 5.0

java.security.acl
インタフェース AclEntry

すべてのスーパーインタフェース:
Cloneable

public interface AclEntry
extends Cloneable

アクセス制御リスト (Access Control List, ACL) の 1 つのエントリを表すのに使用されるインタフェースです。

ACL は、複数の ACL エントリオブジェクトを持つデータ構造体と見なすことができます。各 ACL エントリオブジェクトには、特定の主体に関連したアクセス権のセットが含まれます (主体とは、個人ユーザやグループなどのエンティティを表す)。さらに、各 ACL エントリには正であるかまたは負であるかの区別があります。正の場合は、対応する主体にアクセス権が与えられます。負の場合は、アクセス権は拒否されます。各主体は、正と負の ACL エントリを多くても 1 つずつしか持つことができます。すなわち、どのような主体でも、複数の正または負の ACL エントリを持つことは許されていません。 注: ACL エントリは、デフォルトでは正です。エントリは、setNegativePermissions メソッドがそのエントリに対して呼び出された場合に限り負になります。

関連項目:
Acl

メソッドの概要
 boolean addPermission(Permission permission)
          指定されたアクセス権をこの ACL に追加します。
 boolean checkPermission(Permission permission)
          主体が、指定されたアクセス権を持っているかどうかを判定します。
 Object clone()
          この ACL エントリを複製します。
 Principal getPrincipal()
          この ACL エントリによって許可または拒否されるアクセス権に対応する主体を返します。
 boolean isNegative()
          負の ACL エントリ (エントリ内のアクセス権セットを関連の主体に対して拒否する) である場合は true、そうでない場合は false を返します。
 Enumeration<Permission> permissions()
          この ACL 内のエントリの列挙を返します。
 boolean removePermission(Permission permission)
          この ACL から、指定されたアクセス権を削除します。
 void setNegativePermissions()
          この ACL エントリに負のエントリを設定します。
 boolean setPrincipal(Principal user)
          この ACL エントリによって許可または拒否されるアクセス権に対応する主体を設定します。
 String toString()
          この ACL のコンテンツを文字列表現で返します。
 

メソッドの詳細

setPrincipal

boolean setPrincipal(Principal user)
この ACL エントリによって許可または拒否されるアクセス権に対応する主体を設定します。この ACL エントリに対して主体がすでに設定されている場合は、false が返されます。そうでない場合は、true が返されます。

パラメータ:
user - このエントリに対して設定する主体
戻り値:
主体が設定された場合は true、このエントリに対してすでに主体が設定されている場合は false
関連項目:
getPrincipal()

getPrincipal

Principal getPrincipal()
この ACL エントリによって許可または拒否されるアクセス権に対応する主体を返します。このエントリに対して主体が設定されていない場合は、null を返します。

戻り値:
このエントリに関連する主体
関連項目:
setPrincipal(java.security.Principal)

setNegativePermissions

void setNegativePermissions()
この ACL エントリに負のエントリを設定します。すなわち、関連する主体 (ユーザまたはグループなど) では、このエントリで指定されているアクセス権セットが拒否されることになります。 注: ACL エントリは、デフォルトでは正です。エントリは、setNegativePermissions メソッドがそのエントリに対して呼び出された場合に限り負になります。


isNegative

boolean isNegative()
負の ACL エントリ (エントリ内のアクセス権セットを関連の主体に対して拒否する) である場合は true、そうでない場合は false を返します。

戻り値:
負の ACL エントリが存在する場合は true、そうでない場合は false

addPermission

boolean addPermission(Permission permission)
指定されたアクセス権をこの ACL に追加します。1 つのエントリは、複数のアクセス権を持つことができることに注意してください。

パラメータ:
permission - このエントリ内の主体に関連したアクセス権
戻り値:
アクセス権が追加された場合は true、そのアクセス権がすでにエントリのアクセス権セットに含まれている場合は false

removePermission

boolean removePermission(Permission permission)
この ACL から、指定されたアクセス権を削除します。

パラメータ:
permission - このエントリから削除されるアクセス権
戻り値:
アクセス権が削除された場合は true、そのアクセス権がエントリのアクセス権セットに含まれていない場合は false

checkPermission

boolean checkPermission(Permission permission)
主体が、指定されたアクセス権を持っているかどうかを判定します。

パラメータ:
permission - 判定対象のアクセス権
戻り値:
アクセス権がエントリのアクセス権セットに含まれている場合は true、そうでない場合は false

permissions

Enumeration<Permission> permissions()
この ACL 内のエントリの列挙を返します。

戻り値:
この ACL エントリ内のアクセス権の列挙

toString

String toString()
この ACL のコンテンツを文字列表現で返します。

オーバーライド:
クラス Object 内の toString
戻り値:
コンテンツの文字列表現

clone

Object clone()
この ACL エントリを複製します。

戻り値:
この ACL エントリの複製

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